防炎・難燃性作業服【Armatex(アルマテックス)】

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火気を扱うハードな現場に
「Armatex(アルマテックス)」

炉前作業や溶接作業など、高温になる現場では作業者の身体を火傷や炎上から守る耐熱・遮熱・防炎装備が必要です。高い防炎性能を持つ防炎素材を使用した「アルマテックス」の防炎シリーズは、こうした作業において作業員の安全を快適に守ることで、作業の効率を大幅にアップします。一般に高価な製品が多い防炎製品の分野でも低コストなアルマテックスは性能とコストの両立に悩む工場において最善の選択肢となるでしょう。*Armatex(アルマテックス)は日光物産株式会社の登録商標です。

火気を扱うハードな現場に
「Armatex(アルマテックス)」

炉前作業や溶接作業など、高温になる現場では作業者の身体を火傷や炎上から守る耐熱・遮熱・防炎装備が必要です。高い防炎性能を持つ防炎素材を使用した「アルマテックス」の防炎シリーズは、こうした作業において作業員の安全を快適に守ることで、作業の効率を大幅にアップします。一般に高価な製品が多い防炎製品の分野でも低コストなアルマテックスは性能とコストの両立に悩む工場において最善の選択肢となるでしょう。

高い自己消火機能を持つ

アルマテックスに使用される生地はコットン100%に防炎加工を施した素材やモダクリルなどを混紡した防炎素材です。一般的なコットンは燃えやすい素材ですが、アルマテックス防炎製品綿は高い防炎性能を持ち、延焼を防ぎ、また溶融しません。火気の多い現場で着用者の身体を守ります。

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LOI値で見るArmatex(アルマテックス)の難燃性能

JISやISOでは、繊維などの難燃性を評価するLOI値のテスト方法について規定しています。LOI値はある素材が燃焼し続けるために必要な酸素の量を示していて、値が大きくなるほど必要な酸素の量が多くなる、つまり燃えにくくなることを表します。

素材が可燃性か難燃性かを判断する基準となるのは、空気中の酸素量です。自然の環境では空気中の酸素比率は21%程度のため、それ以下は可燃性、それよりも数字が大きくなれば自己消火性がある(もしくは難燃性)の素材とされます。

LOI値の表

上記の表の通り、アルマテックスのLOI値は29.8です。この値は大気中の酸素比率(約21%)を超えて高い自己消火性を持つばかりか、一般に難燃性を持つとされるLOI値27も上回っています。

優れた快適性と利便性

高い難燃性を持つアルマテックスですが、ベースとなったコットンが持つ快適な着心地や、洗濯のしやすさ、静電気が発生しにくいことによる取り回しの良さはそのままです。また防災頭巾やフェイスガード、アームカバーといった身体の一部を守る製品から、真夏の作業源場を快適に過ごすためのラインナップ(ファン付き作業着など)も豊富に用意しています。

グラフ作図

Feature

自己消火性を持つ防炎素材を使用した「アルマテックス」

防炎加工綿や難燃モダクリルなどの自己消火性を持つ素材を使用した「アルマテックス」。作業員が高熱にさらされる火気の多い溶接作業などの現場においても、コットン(※)ならではの快適性と高い防炎性能を両立しています。※一部製品をのぞく

  • 高機能ながら低コスト

    私たちが積み重ねてきたノウハウと豊富なネットワークを活用し、高性能かつ低コストな防炎生地を使った商品開発を行っています。

  • 着心地と防炎性能の両立

    アルマテックスの防炎製品はコットン生地をベースにしたものが中心で、快適な着心地はそのままに、万が一、着火した場合にも延焼や溶融を防ぐ、高い自己消化性を持ち合わせています。

  • 使用環境に応じた
    付加価値

    防炎作業着をはじめ、頭巾や腕カバー、インナーやタオルなど、作業環境や季節に応じて付加価値を持たせたラインナップを取りそろえています。

Products

Armatex(アルマテックス)シリーズのラインナップ

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防炎作業服(難燃作業服)の重要性

防炎作業服は熱や火気を扱う現場や発火の危険性を伴う作業において、作業者を火傷から保護し怪我のリスクを最小限に抑えるために着用します。
特に造船や金属加工などの溶接やグラインダー作業による火花(スパッタ)にさらされる可能性がある現場では、
火傷や火災に対する予防措置として防炎作業服を着用することが大切です。

About Fire
Retardant

火が燃え広がりにくいように設計された
難燃性素材を使用した作業服

ほとんどの一般作業服は火にさらされると発火し燃え続けます。また素材によっては溶けて作業者の皮膚に付着する場合もあります。このように長時間燃焼したり、溶け落ちたりすることで、より重大な災害を引き起こす可能性があります。
防炎作業服は火が燃え広がりにくいように設計された難燃性素材を使用した作業服です。万が一生地に着火した場合にも火元から離れると自己消火して燃え続けることはありません。また生地が溶融せずに炭化していくため、皮膚への付着による火傷を防ぎます。これらの機能によって、着用者が火から逃れる時間を与え、災害を最小限に抑えることができます。
ただし、あくまでも「燃えにくい」のであり、「燃えない(不燃)」ではないことに留意しなければなりません。火災などが起きた場合だけでなく作業時にも「燃える」ことを前提とした適切な行動をすることが大切です。

Different

  • 不燃

    そもそも
    燃えない性質

  • 防炎・難燃

    自己消化性があり
    燃えにくい性質

防炎と難燃に大きな性質の違いはありませんが、一般的に、燃えやすい繊維を難燃剤などで燃えにくい加工をしたものは「防炎」、そもそも繊維自体が燃えにくいような性質をもつものは「難燃」と呼ばれています。いずれも「燃え広がりにくい」という難燃性(防炎)を有しています。

About Flame
Retardant

作業着によく使用される防炎・難燃繊維をいくつかご紹介します。

  • 防炎加工綿

    綿100%の生地に難燃剤を特殊加工することで、燃えにくくします。コットンの風合いや着心地などはそのまま。

  • モダクリル

    繊維そのものが難燃性をもつ難燃繊維です。他の繊維と組み合わせて使用することが多く、モダクリル繊維とブレンドした繊維の特徴を併せ持つ生地が作られます。

  • アラミド

    アラミド繊維は耐熱性・強度・難燃性・耐薬品性に優れたスーパー繊維です。その中でも特に「耐熱性・難燃性」に優れたメタ系アラミドと「強度・弾性」に優れたパラ系アラミドの大きく2種類に分けられます。

他にもポリエステルなどの化学繊維に防炎加工を施した生地もあります。
これらの生地も同様に燃え広がりにくいですが、溶け落ち、肌に付着して火傷を負ってしまう可能性があるため衣類には適していません。

Risk of burn injury

火気が発生する作業はもちろん、危険物や引火性物質を取り扱う場合にも発火の可能性は十分にあります。溶接や溶断、溶解鋼の取り扱い、焼却作業、分電盤からのスパークなど、現場では様々な要因が重なって災害は発生しますが、いずれも作業着への引火によって危険度が高まります。その対策として、注意して作業を行うことが第一です。その上、万が一に備えた保護具を着用することでリスクを低減し、安心して作業することが可能です。あらゆる可能性を想定して難燃・防炎の作業服を検討しましょう。

Products

日光物産では用途に応じて、
様々な防炎製品ラインナップしています。

Case

関連する導入事例を紹介いたします

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Faq

  • Q難燃作業服、防炎作業服とは何ですか?

    A

    燃えにくい素材を使用した作業服を「難燃作業服」や「防炎作業服」と呼びます。
    主な生地の特徴には以下のようなものがあります。
    ・綿100%に難燃剤を特殊加工した生地
    ・難燃繊維であるモダクリルを使用した生地
    ・耐熱性・強度・難燃性・耐久性に優れたアラミド生地
    これらの生地は、火気や高温環境での作業時に着衣着火のリスクを軽減するために使用されます。

  • Qどのように素材を選べば良いですか?

    A

    素材によって特性が異なるため、作業内容に応じて適切な防炎作業服をお選びください。
    防炎作業服の重要な要素として「燃え広がらない」「溶けない」「穴があかない」という3つのことが大切です。
    アルマテックス®には、この3つの条件を満たす、「高機能な難燃・防炎生地」を使用しています。火気や高温環境下での作業でも、安全性と快適性を両立した設計となっています。

  • Q溶接作業をしていると火花で穴だらけになります。難燃作業服を着用すれば穴はあきませんか?

    A

    穴はあきますが、一般的な綿100%の生地と比較すると、穴の大きさは小さくなります。
    アルマテックス®に使用している難燃生地は、燃焼時にすぐに炭化する特性があり、火が広がる前に自己消火します。
    すぐに穴は開くことはありませんが、炭になった部分に力が加わると、もろく崩れて穴が開く場合があります。

  • Q火に強い、綿100%火に強い、綿100%の作業着を使用していますが、危険でしょうか?

    A

    着衣着火を防ぐ場合は、難燃・防炎性能を備えた作業着をおすすめします。
    作業中にズボンの裾などに火が着いた経験はありませんか?「綿100%は火に強い」というイメージがありますが、綿自体には難燃性はありません。
    ただし、綿はポリエステル等の化学繊維と比較して耐熱性に優れ、高温による変形や劣化が起きにくく、繊維が溶けて肌に付着するのを防ぎます。

  • Q防炎、難燃、不燃の違いを教えてください

    A

    いずれも「燃え広がりにくい」という性質ことを指します。防炎と難燃に大きな性質の違いはありません。
    燃えやすい繊維を、難燃剤などで燃えにくい加工をしたものを「防炎」、繊維自体が燃えにくいような性質を持つものを「難燃」と呼びます。
    不燃はそもそも燃えない性質のことをいいます。

  • QLOI値(限界酸素指数)とは何ですか?

    A

    燃えにくさを示す指標のひとつです。物質が燃え続けるために必要な酸素濃度を示す数値で、数値が高いほど燃えにくくなります。
    LOI値が「26以上」あれば難燃性(自己消火性)があるとされています。ただし、LOI値はあくまで物質の自己消火性のこといい、衣服や作業着としての適性を示すものではございません。
    例えば、カーテンなどに使用される難燃ポリエステルのLOI値は29程度で難燃性がありますが、火にあたると溶けながら収縮する特性を持つため、溶けた部分が肌に付着したり、穴が開いて直接火にあたるリスクがあります。
    そのため、難燃作業服には適していません。

  • Q難燃・防炎作業着を着用する際の注意点はありますか?

    A

    難燃・防炎作業着は燃え広がりにくい特性を持っていますが、必ず燃えないわけではありません。作業中は安全を意識し、事故・災害に備えることが大切です。
    また、燃えにくいインナーを着用することも有効な安全対策の一つです。難燃性の衣服を着用していても、隙間から火花やスパッタが侵入し、インナーに着火するリスクがございます。インナーも難燃素材を選ぶことで、さらに安全性を高めることができます。